オランウータンとその森を守っていくために・・・

日本・インドネシア・オランウータン保護調査委員会(日本側代表:元京都大学霊長類研究所 鈴木 晃博士 インドネシア側代表:パジャジャラン大学 クンクン・J・グルマヤ博士)はインドネシア、東カリマンタン州クタイ国立公園における野生オランウータンの保護・調査活動のために設立されました。代表者の鈴木博士は1983年からクタイ国立公園で研究活動を続けています。
現在調査地の森は、世界有数の石炭開発と大山火事のために危機に瀕しています。この開発の波から野生オランウータンのすみかを守らなくてはいけない。こうして1993年に念願の研究基地、キャンプ・カカップを開設。ここを中心に地元での保護・調査活動に従事しています.
私達はこの活動への理解と支援を呼びかけるものです。
この活動の新しい点は現地で現地の人々が保護調査活動に従事するというところにあります。インドネシアの国立公園というのは今まで主として住民排除の国立公園運営を行ってきました。地元の住民は公園内から追い出し、中央から派遣された役人達が運営するというものです。しかしこのためにかえってすみかを奪われた人々が違法な森林伐採、密猟に走るという現象が起きているのです。本来現地に住む人々は、森を愛し、誰よりもよく知っています。しかしインドネシアの法制度の中では住民参加型の保護活動の実現は難しく、鈴木博士はその重要性を訴えつづけているのです。
近年ようやく現地における長年の実績が認められ、鈴木博士の指導のもと、こうした活動の拠点としてキャンプ・カカップがつくられました。しかしキャンプの運営は民間の基金に頼ったもので財源は本当にわずかです。そのしわ寄せは現地のスタッフの給料にくるわけですが、彼らは周りの石炭開発地区で働く者よりはるかに少ない額で今日も森の中でオランウータンの追跡調査を続けています。鈴木博士の研究への熱意と自らの森への愛着心がこの仕事を支えているのです。
活動内容 キャンプ・カカップの運営
オランウータンの生態調査
オランウータンの追跡調査
国立公園新設への呼びかけ
開発地区への保護林計画
山火事の消火活動とその後の実態調査
消火活動に出かけるメンバー達。森林火災は下草や倒木に火が入り、林床を燃え広がっていく。このため下草や落ち葉をかき集めることが延焼を防ぐ最も効果的な方法なのだ。消火のための器具などもないので、みんな寄せ集めのスコップなどを手に作業する。メンバーは日ごろの調査活動で森をよく知っているので、消火作業の先頭にたって他の人々を指導した。森の中には観察のための小道が作ってあるので、この道を中心に消火作業を効率的に行えたのだ。この連日の懸命な取り組みのおかげでクタイ国立公園の大部分に火が入った中、キャンプの周りの森だけはどうにか焼け残った。
きちんとした消火器具もないので使えそうなものを利用しての消火作業だ。これは農作業用の噴霧器だが水をまくために使っている。川から水をポンプアップするのだが、そのための電力はないのでキャンプで使っている発電機で発電しなくてはならない。今回の火災で被害が大きかったのはサイチョウ(鳥)の類。煙と火災による食料不足のために激変してしまった。
オランウータン保護活動
オランウータンの分布調査と亜種の解明
密輸オランウータン事件(おおさか4)に対して
講演会 「オランウータンと熱帯雨林を語る会」等の開催
オランウータン基金への呼びかけ